着床出血は、妊娠超初期に起こる症状としてよく聞くものです。特に妊娠を希望されている方は、出血に敏感になりますよね。出血すると、着床出血なのか生理なのか、迷われる方も多いと思います。今回の記事では、妊娠の兆候の1つである着床出血と生理の違いについて、詳しく解説していきます。着床出血ってなに?まずは、妊娠の兆候の一つである着床出血について解説していきます。着床出血とは排卵した卵子は「卵管膨大部」で精子と出会い、受精します。その後、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、約3日間かけて卵管の中を通って運ばれていき、子宮に到達します。そして、エストロゲンとプロゲステロンの働きによって、ふかふかに厚くなった子宮内膜にくっついて深くもぐりこみます。この子宮内膜に深くもぐり込むことを「着床」といいます。着床する過程で子宮内で出血が起き、それが性器出血として出ることを「着床出血」と呼んでいます。しかし、着床出血は医学的に根拠が示されているものではありません。着床が起こっているであろう時期に、少量の出血を認めるケースが少なくないことから、可能性として着床に伴って出血が起こるのだと考えられています。経験談によると、着床出血は25%前後(4人に1人)の割合で起こるものだと推測されています。妊娠したら誰にでも起こるものというわけではありません。着床出血はあくまでも『もしかしたら妊娠の可能性がある』という症状の一つなので、着床出血があったから、なかったからといって、あまり気にする必要はありません。着床出血が起こる時期月経周期が28日の場合、排卵は最後の生理の初日から数えて、14日前後(妊娠2週0日前後)に起こります。そして、受精卵が子宮内膜に着床するのは、受精後6〜7日目頃なので、最後の生理の初日から数えて21日前後(妊娠3週0日)となります。つまり、月経周期が28日周期の場合だと、前回の生理がはじまったときから数えてだいたい3週間目です。ですが、月経周期が28日周期でない場合には、排卵の周期も変わってくるため、着床する時期が最後の生理の初日から数えて3週間とはなりません。月経周期が短い場合には、28日周期に比べて排卵が早い時期に起こるため、着床も早い時期に起こります。逆に、月経周期が長い場合には、28日周期に比べて排卵が遅い時期に起こるため、着床も遅い時期に起こります。着床出血が起こる時期は、月経周期によっても変わってくるため、一概に「前回の生理の初日から3週間目」とはいえないのです。着床出血と生理の違いってなに?着床出血と生理の違いについて解説していきます。出血が起こる時期の違い着床出血と生理では、出血が起こる時期に少しの違いがあります。※日数は月経周期が28日周期の場合に限る着床出血前回の生理の初日から数えて21日前後生理前回の生理の初日から数えて28日前後前述したように、月経周期が28日周期ではない場合や、月経不順の場合には着床出血・生理ともに起こる時期は変わってきます。月経周期が28日で安定している方の場合には、出血の時期で着床出血と生理を見分ける指標の一つになるかと思います。ですが、ホルモンバランスの乱れで生理開始日は前後することはよくあるので、時期だけで着床出血と生理を見分けるのは難しいでしょう。出血量の違い着床出血と生理では、出血量や出血する期間に違いがあります。出血量出血する期間着床出血少量で増量はしない1〜2日間生理生理用ナプキンが必要4〜7日間(個人差あり)中には着床出血が3日間続いたという人もいますが、「出血量は生理の時と比べると少なかった」という方がほとんどです。出血の性状の違い着床出血と生理では、出血の性状に違いがあります。出血の色出血の性状着床出血茶色、ピンク、鮮やかな赤色サラサラした血生理暗赤色、鮮やかな赤色粘り気があったりサラサラしていたり個人差がある着床出血は、生理と比べると出血量が少ないため、すぐには外に出にくい傾向にあります。出血は、体内に留まっている時間が長いほど、茶色っぽくなります。そのため、着床出血は茶色やおりものに混ざってピンク色になることがあります。腹痛の違い生理では、いらなくなった子宮内膜を排出するために、子宮の筋肉を収縮させます。子宮の筋肉が収縮する痛みを「生理痛」といいます。生理痛は個人差が大きいため、痛みとして感じる人もいれば、全く感じない人もいます。痛みを感じるかどうかは個人差も大きいため、腹痛の違いで着床出血か生理かを見分けることは難しいですが、着床出血では強い痛みを感じる人は少ないと言われています。着床する時期に起こる出血は妊娠確定?着床すると考えられる時期である、前回の生理がはじまったときから数えて3週間目に出血が起こると、「着床出血かも?」「妊娠確定?」と思う方もいると思います。ですが、この時期に起こる出血が着床出血とは限りません。生理が早まった可能性もある女性のカラダは体調やストレスなどの環境にも敏感です。ホルモンバランスが乱れることで、生理が早まった可能性もあります。そのため、生理より早く出血したから、着床出血=妊娠確定とは限りません。着床出血はあくまでも妊娠超初期に起こる可能性のある症状の一つですので、妊娠の可能性が考えられる場合には、適切な時期に妊娠検査薬や受診をしましょう。不正出血の可能性もある性器出血は、生理や着床出血だけが原因とは限りません。ホルモンバランスの乱れによる不正出血、子宮や膣に炎症が起こることでの不正出血、良性・悪性腫瘍による不正出血など様々な可能性があります。他に症状はないかなど確認した上で、必要なら婦人科を受診しましょう。まとめ今回は生理と着床出血の違いについて解説しました。生理と着床出血には違いがあるものの、わかりにくいことも多いです。着床する時期に出血したから着床出血=妊娠とは限らないこともあるので、適切な時期に検査を受けましょう。