妊活や不妊治療をしている方は特に、「妊娠したかな?」と気になりますよね。妊娠を心待ちにしているときには、妊娠超初期に起こる症状が気になるものです。今回の記事では、妊娠超初期の症状としてよく聞く「着床出血」について解説していきます。着床ってどういう状態なの?「着床」というのは、妊娠が成立する上でとても重要な過程です。着床とはどのような状態で、いつ起こるものなのか、着床について詳しく解説していきます。受精から着床のしくみ①受精卵巣から排卵した卵子は「卵管膨大部」という、卵管の中の少し大きく膨らんでいる場所に移動します。卵管膨大部に移動した卵子が受精できる時間は約12時間ほどです。その間に精子と出会い、1匹の精子と受精します。受精すると、卵子を覆う「透明帯」という膜が変化し、他の精子が卵子の中に入れないようになります。②受精卵が子宮内へ運ばれていく受精卵は受精後、約3日間かけて卵管の中を通って子宮の中に運ばれます。運ばれている間も受精卵は驚異的なスピードで細胞分裂を繰り返していきます。細胞分裂を繰り返した受精卵は、将来胎児となることのできる「胚盤胞」というものに変化していきます。③胚盤胞が子宮内膜に深くもぐり込む=着床子宮内では、エストロゲンとプロゲステロンの働きによって、子宮内膜がふかふかに厚くなっています。胚盤胞は受精6日目頃に、周囲を覆っている透明帯から孵化し、受精7日目頃には表面に小さな根のような組織ができます。そのときに、子宮内膜にくっつくことができるのです。子宮内膜にくっついた胚盤胞は、深くもぐり込んでいき、妊娠が成立します。この子宮内膜に深くもぐり込むことを「着床」といいます。着床は受精後6〜7日目から始まり、受精後12日前後で完了する場合が多いです。着床出血はいつ起こるのか(着床と妊娠週数の数え方)着床は卵子と精子が受精してから、およそ6〜7日目頃に起こります。これは妊娠週数でいうと「妊娠3週0日」前後にあたります。つまり、月経周期が28日周期の場合だと、前回の生理がはじまったときから数えてだいたい3週間目です。妊娠週数の数え方は、最終月経から数える方法、排卵日から数える方法、妊娠確定後に超音波検査から推定する方法、の3つがあります。⚫︎最終月経から数える方法生理の初日を妊娠0週0日として数える方法です。最終月経から数える場合には、月経が28日周期であることを想定して計算します。月経周期が28日の場合、排卵は最後の生理の初日から数えて、14日前後(妊娠2週0日前後)に起こります。そして、受精卵が子宮内膜に着床するのは、受精後6〜7日目頃なので、最後の生理の初日から数えて21日前後(妊娠3週0日)となります。月経周期が28日周期ではない場合には、排卵の周期も変わってくるため、実際の妊娠週数と大きなズレが生じます。その場合には、妊娠が確定したあとに、超音波検査で胎児の大きさを測定して、妊娠週数を修正します。⚫︎排卵日から数える排卵日を妊娠2週0日として数える方法です。不妊治療を行っている方は、医師から排卵日から数える方法で妊娠週数を伝えられる方も多いです。⚫︎超音波検査から推定超音波検査で胎児の頭からお尻の長さである、頭殿長(とうでんちょう)を測定し、妊娠週数を推定する方法です。生理不順の方や生理がいつかわからない方、最終月経から数えた場合の妊娠週数の発育と明らかにズレが生じている場合に、この方法を使います。着床出血ってどうして起こるの?着床するときには、胚盤胞が子宮内膜の組織に深く潜り込んでいきますが、その過程で出血が起こることがあります。着床がきっかけで子宮内で出血が起き、それが性器出血として出ることを「着床出血」と呼んでいます。実は、着床出血は医学的に根拠が示されているものではありません。着床が起こっているであろう時期に、少量の出血を認めるケースが少なくないことから、可能性として着床に伴って出血が起こるのだと考えられています。着床出血ってだれにでも起こるものなの?着床出血は医学的に証明されているわけではないため、医学的な統計はわかっていません。色々な民間機関でのアンケート調査や、病院に通院してくる方の経験談からは、25%前後、つまり4人に1人の割合だと推測されています。着床出血が起こらなくても、着床して妊娠が成立している可能性は十分にあります。逆に、着床の時期に起こる出血の原因が、着床出血とは限りません。着床出血はあくまでも『もしかしたら妊娠の可能性がある』という症状の一つなので、着床出血があったから、なかったからといって、あまり気にする必要はありません。体外受精でも着床出血って起こる?体外受精で胚移植を行った場合にも、着床出血が起こることもあります。どの段階の胚(培養した受精卵)を子宮内に戻すかによって、着床が開始される時期は変わってきます。体外受精だから着床出血が起こりやすい、起こりにくいといったことはなく、自然妊娠と大差はありません。まとめ今回の記事では、着床出血のしくみについて解説しました。着床出血は医学的に証明されているものではなく、妊娠3週目前後(受精後6〜7日目)の着床するであろう時期に起こる出血で、経験談として4人に1人の割合に起こるものです。着床出血はあくまでも『もしかしたら妊娠の可能性がある』という症状の一つなので、着床出血があったから、なかったからといって、あまり気にする必要はありません。「妊娠したかも?」と思ったときには、適切な時期に妊娠検査薬を使ったり、受診しましょう。