夫婦喧嘩、どんなおしどり夫婦も1度は経験があると思います。一緒に暮らしていれば、意見の食い違いや感情のぶつかり合いが生じることもあるでしょう。喧嘩するほど仲が良いとも言いますが、喧嘩が続くと結婚生活に悪影響を与えることもあります。本記事では、夫婦喧嘩の原因と解決方法についてご紹介します。幸せな結婚生活を築くために、ぜひ参考にしてみてください。夫婦喧嘩の5つの原因夫婦喧嘩の原因は人それぞれですが、以下のような5つが主な原因になることがあります。1. コミュニケーション不足夫婦間でお互いの意見や気持ちを伝える機会が十分でないと、すれ違いが生じ、喧嘩の原因となることがあります。日常生活の忙しさにかまけて、コミュニケーションを怠らないように心掛けましょう。お互いが落ち着いた寝る前などに少し時間をとって今日あった出来事から話してみるのもおすすめです。2. お金の問題金銭感覚のズレが、夫婦喧嘩の大きな原因となるかもしれません。貯金の使い道やお金をかけるものなど、夫婦で確認しておくとよいことの例として、以下のようなものがあります。・子供にかける教育費・お小遣い制度の有無・月々の保険料・それぞれの娯楽費・旅行の頻度、予算人生においてどの部分にお金をかけたいのかを話し合い、お互いの考えを尊重することが重要です。3. 家事や育児の負担家事や育児負担の偏りが、夫婦喧嘩の原因となることがあります。令和4年度の男女共同参画局のデータによると、2006年から共働き世帯が増えはじめ、2021年まで増加し続けています。夫婦ともに仕事に加え、家事や育児の負担が増えてきたといえます。一方に負担を押し付けず、家事や育児の役割分担を明確にし、お互いに協力し合うことが大切です。4. 性格や価値観の違い夫婦はそれぞれ異なる性格や価値観を持っています。この違いが原因で喧嘩が起きることもあります。例えば、束縛する性格と自由を求める性格の夫婦では、意見の不一致が生じやすくなるでしょう。お互いの違いを受け入れ、尊重することが大切です。5. ストレスや疲労仕事や家事、育児などの日常的なストレスや体の疲労が溜まっていると、小さなことでもイライラしやすくなります。そういったストレスや疲労が夫婦喧嘩の原因となることもあり、「なんでやってくれないの?」「私はこんなにがんばっているのに」といった不満が出やすくなります。リラックスする時間を持つことや、お互いに癒しを提供したりして、心の余裕を持てると接し方やかける言葉も変わってくるはずです。夫婦喧嘩の解決方法日ごろ、コミュニケーションをとっているつもりでも、些細なことで喧嘩になってしまうことも度々あるものです。夫婦喧嘩が起きた際には、以下の解決方法を試してみてください。1. 冷静な思考喧嘩の最中は感情的になりがちですが、冷静な思考を持つことが重要です。感情的なままでは問題解決につながらず、言い争いが続くことでお互いを傷つけてしまいます。一度深呼吸をしたり、別の部屋に移動したりして冷静になり、問題解決に向けた対話ができるような状態に整えましょう。気持ちが落ち着けば、喧嘩の原因を客観的に捉え直すことができたり、解決策が思いつきやすくなったりするはずです。2. 話し合い喧嘩直後は、お互いが感情的になっていて、話し合いをすることを難しく感じることが多いでしょう。時間を置き、冷静になった時を見計らって美味しいご飯や飲み物とともに、話し合ってみるのはいかがでしょうか。そこでは相手を責めないことが大切です。「こうしたらどうか」と前向きな姿勢でいれば解決策を見つけられるはずです。お互いの意見や気持ちを尊重しながら、相手の立場を理解するように心がけましょう。一方が全てを譲るのではなく、お互いに妥協点を見つけ出すことが大切です。お互いに譲歩し合い、解決に向けて協力しましょう。3. プライベートな時間の確保夫婦喧嘩の予防策として、プライベートな時間を確保することも大切です。夫婦だけの時間やお互いが1人になれる時間を作り、リフレッシュすることでストレスが軽減され、喧嘩の機会も減るはずです。例えば、小さな子供がいる場合には子供を自分たちの両親に預けたり、保育園の一時預かりを利用するのもおすすめです。また、交代で自由にできる時間を作り、それぞれが1人でカフェに行ったり、ドライブしたり、買い物をしたりなど好きなことをしてリフレッシュする時間を設けてみてはいかがでしょうか。4. 第三者のサポート夫婦喧嘩が絶えず、話し合いが困難になると、2人だけで解決できない場合があります。そうした場合、第三者からのサポートを受けることも考えましょう。カウンセリングやカップルセラピーなど、専門家のアドバイスを受けることで、問題解決の手助けとなるでしょう。カップルセラピーは、臨床心理士や公認心理士といった専門的に学んだカウンセラーとともに、パートナー間の関係の改善、再構築、信頼関係の構築などを目的として行うものです。カウンセリングやセラピーの歴史が長いアメリカにある専門機関「American Association for Marriage and Family Therapy」(AAMFT)のデータによると、会員数が1960年の237人から2015年には25,500人以上になり、カウンセリングを受ける夫婦が増えたということです。カウンセリングを受けた後、90%近くが「感情的・身体的な健康の改善が見られた」と回答しています。第三者を介して冷静に話を進めることで、関係の改善を目指していくことが大切です。また、信頼できる家族や友人に話を聞いてもらうのも心が和らぐはずです。まとめ夫婦喧嘩は結婚生活において避けられないものですが、原因を理解し、解決方法を身につけることで、より良い関係を築くことができます。コミュニケーション不足やお金の問題、家事や育児の負担、性格や価値観の違い、ストレスや疲労など、夫婦喧嘩の原因は様々です。冷静な思考と話し合い、妥協と譲歩を心掛けることで、問題解決につながります。また、プライベートな時間を確保したり、家族や友人、ときには専門家などのサポートを活用していくことも大切です。夫婦喧嘩の原因と解決方法を意識して取り組んで、お互いが気分よく過ごせる時間を増やしていけるといいですね。