2022年4月より、不妊治療が保険適用になりました。この記事では、不妊治療の経験がある会社の先輩とこれから不妊治療を始めようか迷っている会社の後輩が保険適用について話しています。B子:先輩に相談があるのですが、ちょっといいですか?A子:うん!相談ってどんなこと?B子:実は、不妊治療について質問なんですが、先輩が不妊治療したことがあるって聞いたのですが…A子:うん!タイミング法・人工授精・体外受精の経験があるから一通りわかるよ!なんでも聞いてね。B子:ありがとうございます!心強いです。あと、保険適用が始まったじゃないですか。あれって、どうなんですか?A子:保険適用になって、嬉しいけれど、条件やルールがあるんだよね。B子:えー⁉︎風邪をひいたときみたいに、全部が保険対象にならないんですか?A子:そうなんだよね。これから詳しく解説していくね!令和4年の厚生労働省による改正内容2022年3月までは、自費診療のため医療費が高額になるケースが多かったです。特定不妊治療という名称の助成金制度がありましたが、保険治療開始とともに廃止になりました。(※体外受精・顕微授精・男性不妊の手術が対象)B子:以前は、助成金っていう制度があったんですね!A子:そうそう!保険が始まってからは、廃止になったから、今はないよ!次は、保険適用になる治療内容をみてみよう!保険適用になる治療内容は?不妊治療には、どんな治療があるか、疑問に思う方もいらっしゃると思います。治療内容は、大きく分けて4つに分けられます。1.タイミング法2.人工授精3.体外受精4.顕微授精順番に解説します。タイミング法はじめて、不妊治療をする場合タイミング法からスタートすることが多いです。超音波エコーや採血などをし、排卵日を予想します。(医療機関によっては基礎体温を記録してください。)と言われます。医師から⚪︎日後に性交渉をしてくださいと指示があります。最適なタイミングで妊娠できることを目指します。人工授精タイミング法で妊娠しなかった忙しくて最適なタイミングで性交渉できないなどの場合は人工授精をします。パートナーの精子を、精製・濃縮し、細いチューブに精子を入れて子宮に注入する方法です。体外受精卵管が狭い、あるいはふさがっている精子の状態がよくないタイミング法や人工授精で妊娠しなかったなどの場合に行います。体外受精では、排卵間近の卵子を細い針を用いて採取(採卵)し、体の外でパートナーの精子と受精させた後、順調に育った受精卵を子宮に戻します。顕微授精受精しづらい精子の数が少ないなどの理由で行います。卵子に直接、精子を注入(ICSI)することで、受精の手助けをする役割があります。全てが受精卵になるわけではありません。体外受精と顕微授精は、薬(内服薬)や注射、点鼻薬を使用する機会が多く、治療費が高額になります。子供はほしいけれど、治療費がどのくらいかかるか心配されているカップルも多いのではないでしょうか。2022年4月より、不妊治療の一部が保険適用になり保険が適用された場合、窓口での負担が治療費の3割に抑えられるため、経済負担を軽減できます。A子: 保険適用になったのは嬉しいけど、いくつか条件やルールがあるんだよね。例えば、治療内容には4つの方法があるんだけど、全部が保険適用になるわけじゃないの。B子: 4つの方法って、どんなものがあるんですか?A子: まず、タイミング法から説明するね。これは初めて不妊治療をする場合にスタートすることが多い方法で、超音波エコーや採血で排卵日を予測して、その日に性交渉を指示されるの。B子: なるほど、それなら最初は試しやすそうですね。A子: そうだね。でも、タイミング法で妊娠しなかったり、忙しくてタイミングが取れない場合には、人工授精に進むの。B子: 人工授精って、どういう方法なんですか?A子: パートナーの精子を精製・濃縮して、細いチューブに入れて子宮に注入するんだよ。B子: それなら、タイミングが合わなくても大丈夫そうですね。A子: そうだね。次は体外受精について説明するね。卵管が狭いとか、精子の状態が良くないとか、タイミング法や人工授精で妊娠しなかった場合に行うのが体外受精。これは、卵子を体外で受精させてから子宮に戻す方法だよ。B子: それは聞いたことがあります。でも、ちょっと怖そうですね。A子: 確かに、最初は不安かもしれないけど、医師がしっかりサポートしてくれるから大丈夫だよ。そして、最後に顕微授精。これは、精子を直接卵子に注入する方法で、精子の数が少ない場合や受精しづらい場合に使われるの。B子: なるほど、不妊治療にもいろいろな方法があるんですね。じゃあ、保険適用の条件って何なんですか?A子:1つずつ丁寧に解説していくね!保険適用になる条件はどんなことがある?だれでも、保険適用にできるわけではなく、いくつか条件があります。不妊治療は、「一般不妊治療」と「生殖補助医療」があります。一般不妊治療タイミング法人工授精上記は、年齢制限と回数制限はありません生殖補助医療体外受精顕微授精上記は、年齢制限と回数制限があります。年齢:治療計画書を作成した際の女性の年齢が、43歳未満(男性に年齢制限はありません)回数:【40歳未満】6回(1子ごとに通算) 【40歳以上43歳未満】3回(1子ごとに通算)39歳と40歳では、回数が変わるので、体外受精・顕微授精を検討しているなら、早めに医療機関に相談しましょう。A子: 保険適用になるには、「一般不妊治療」と「生殖補助医療」があって、それぞれ条件が違うの。一般不妊治療のタイミング法と人工授精は年齢制限や回数制限がないけど、生殖補助医療の体外受精と顕微授精には年齢制限と回数制限があるの。B子: 例えば、どういう制限ですか?A子: 体外受精や顕微授精の場合、女性の年齢が43歳未満であることが条件で、40歳未満なら1子ごとに通算6回、40歳以上43歳未満なら1子ごとに通算3回までって決まっているの。B子: へえ、結構細かく決まっているんですね。私、今36歳だから、まだ少し余裕がありますね。A子: そうだね。でも、治療を考えるならパートナーとしっかり話し合ってね。あと、先進医療についても少し説明しておくね。全ての先進医療が保険適用になるわけじゃなくて、認められたものだけが保険診療と組み合わせて行えるの。B子: それも条件があるんですね。A子: そうなんだよね。だから、治療を考えるなら早めに医療機関に相談して、どんな選択肢があるかしっかり確認することが大切だよ。B子: 分かりました。ありがとうございます、先輩!治療についてよく理解できました。A子:大事なことだから、 いつでも相談してね。先進医療について全ての先進医療が、適用にはなりませんが、先進的な医療技術として認められたものは、保険診療と組み合わせて行えます。【注】いくつか条件があります・保険診療と合わせて行った、1回分の先進医療が対象です。・先進医療だけ行った(保険診察をしていない)場合は、対象となりません。・登録していない病院やクリニック(厚生労働省から指定されていない)などで、下記の治療や技術を行った場合、助成対象となりません。先進医療を実施している医療機関https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html※2024年3月1日現在まとめ2022年4月より不妊治療の保険適用が開始になりました。保険適用になる治療内容や条件などを解説しました。不妊治療をしたくても、治療費が高額になることは経済的に負担が大きいですが、保険適用されると以前より治療がしやすくなったといえます。女性の年齢が43歳未満であることや、回数制限はあるので早めに医療機関を受診して医師に相談してください。参考サイトhttps://www.mhlw.go.jp/content/000901931.pdf(2024年7月1日取得)